Tasting
ランソンのノーブル・シャンパーニュ、1979年まで遡るヴァーティカル・テイスティング
デカンター誌の専門家が、ランソン(Lanson)のプレステージ・キュヴェ「ノーブル・シャンパーニュ(Noble Champagne)」を1979年ヴィンテージまで遡ってテイスティングし、その熟成特性を検証しました。
何が起きたか
デカンター誌の専門家が、シャンパーニュ(Champagne)を代表するメゾンのひとつ、ランソン(Lanson)が手がけるプレステージ・キュヴェ「ノーブル・シャンパーニュ(Noble Champagne)」のヴァーティカル・テイスティングを実施しました。今回の試飲では、1979年ヴィンテージのサンプルを含む複数の年代が取り上げられ、このキュヴェがなぜ長期にわたって優れた熟成を遂げるのかという問いに正面から向き合う内容となっています。
なぜ重要か
数十年にわたる年代を一堂に並べるヴァーティカル・テイスティングは、プレステージ・キュヴェの熟成ポテンシャルを体系的に理解するうえで、もっとも信頼性の高い手法のひとつです。ランソンのノーブル・シャンパーニュのように、長い時間軸を経てもなお複雑さを保つシャンパーニュを検証することは、コレクターや愛好家が購入・セラーリングの判断を下す際の確かな指針となります。どのヴィンテージをいつ開けるべきか、あるいはさらに寝かせるべきかという問いに、実証的な根拠をもって答えられるようになるからです。
また、こうした試飲の記録は、メゾンが長期熟成を念頭に置いてワインを設計しているという事実を可視化します。シャンパーニュは若いうちに楽しむものという先入観を持つ消費者にとって、1979年ヴィンテージが現役であり得るという事実は、認識を根本から問い直す契機となるでしょう。
背景
ランソンはシャンパーニュ地方に拠点を置くメゾンであり、ノーブル・シャンパーニュはその最上位に位置するプレステージ・キュヴェです。今回のテイスティングは2026年5月25日付でデカンター誌に掲載されました。
シャンパーニュにおけるヴァーティカル・テイスティングは、単一のキュヴェが異なる気候条件のもとでどのように表情を変えるかを明らかにするとともに、メゾンのスタイルの一貫性や、熟成に耐えうる構造の有無を問う試みでもあります。1979年という年代が今もテイスティングの俎上に載ること自体が、ノーブル・シャンパーニュの熟成力を物語っています。
メゾン
出典
- Decanter —