Business
PACE アルシテクト、シャンパーニュの建築を30年にわたって刻む
ジョヴァンニ・パーチェ(Giovanni Pace)が1996年にランスで設立したPACE アルシテクト(PACE Architectes)が、2026年に創業30周年を迎えます。同事務所はポル・ロジェ、テタンジェ、バロン・ド・ロスチャイルド、ロワイヤル・シャンパーニュなど主要メゾンの施設改修を手がけてきました。
何が起きたか
ランス(Reims)を拠点とする建築事務所、PACE アルシテクト(PACE Architectes)が2026年5月28日、創業30周年を迎えました。ジョヴァンニ・パーチェ(Giovanni Pace)が1996年にランスで設立した同事務所は、シャンパーニュ地方を代表するメゾンの施設改修・設計を継続的に担ってきました。
手がけたプロジェクトは地域全体に及びます。エペルネ(Épernay)ではポル・ロジェ(Pol Roger)の洞窟(カーヴ)の改修を実施。ランスではテタンジェ(Taittinger)のサイトを再設計し、ヴェルテュ(Vertus)ではバロン・ド・ロスチャイルド(Barons de Rothschild)のシェ(chais)を刷新しました。さらにシャンピヨン(Champillon)では、ロワイヤル・シャンパーニュ(Royal Champagne)の施設改修にも携わっています。
なぜ重要か
PACE アルシテクトの30年の歩みは、シャンパーニュ地方における建築投資の深さを示しています。カーヴやシェといった生産インフラは、ワイン造りの品質に直結するだけでなく、メゾンの顔としてブランドの価値を体現する空間でもあります。同事務所が複数の著名メゾンから継続的に信頼を得てきたことは、遺産保全と現代的な機能性を両立させる設計力が地域に根付いていることを物語っています。
シャンパーニュ地方全体が観光・ホスピタリティへの投資を強化するなかで、建築の役割はますます大きくなっています。ロワイヤル・シャンパーニュのような施設は、訪問者体験の中核を担う存在となっており、その設計の質が産地全体のイメージにも影響を与えます。
背景
PACE アルシテクトが活動を開始した1990年代後半は、シャンパーニュ地方のメゾンが施設の近代化に本格的に取り組み始めた時期と重なります。ランスを拠点とすることで、エペルネ、ヴェルテュ、シャンピヨンといったシャンパーニュ各地のプロジェクトへのアクセスも容易であり、地域に密着した設計事務所としての立場を確立してきました。創業から30年を経た現在、同事務所の仕事はシャンパーニュの物理的な景観の一部として刻まれています。